「発表会」カテゴリーアーカイブ

発表会記録⑦

生徒の思い、
親の思い、
色々な人の思いがあって、
発表会には、
それぞれの思いが

「ぎゅうううう!!!」

と詰まっているなあと実感します。
印象的だったことを書きましたが、
本当は、ひとりひとり、
みんな物語がありました。

「本番、いつも通りに弾けた!」

それだって、すごいこと!
そこには、自信や、笑顔や、
楽しい気持ちや、
パパママ大好き!の気持ち、
それに、
科学でも証明されていないような
不思議な成分が生徒さんたちの体を
駆け巡っていたんじゃないかと思います。

本番が終わって、おうちでこんなこと言っていた!
こんなふうに、子供がかわった!
みたいな、私が知らないエピソードがあったら、
教えてほしいなぁ。

♪改めて、発表会の1日、ありがとうございました!

発表会記録⑥

『ぎゅうううう』

思い描いていた発表会にならなくて、
くやしくて、泣く。
それって、成長の証でもあります。
みんなはじめは、小さい頃は、
そんなこと何てことないこと、
だったんじゃないでしょうか?

今回はある生徒と、
くやしくて、
舞台袖で一緒に泣いて、
一度別れて、
最後の記念品渡しの時

「リベンジしてもいいよ、何回でも。」

と伝えた時、
返ってきたのは

「もうしない。次は新しい曲やるよ。」

の決意でした。

ここで止まる、
やり直す、
色々な選択肢がある中で、
他の誰でもなく自分で決めて、
進む決意ができたこと。

もう今、成長してる!

って思って、
さっきまで一緒に泣いていた生徒が
すごくキラキラして見えました。

うまくなくていい。
間違えた回数なんて数えて
大人は子供を叱る必要なんてない。
音楽って点数つけなくていいんです。
でも、
学校の音楽は点数がつく。
音大に入ったら、
毎日のように比べられて、
間違えたり弾けなかったりしたら
その分容赦なくマイナスがついたけれど、
たねまきのレッスンも発表会も、
学校や社会でいい点をとるためのものではありません。

それでも、子供は成長して、
ただ楽しいだけだったピアノをいつか

「こわい」

と思ったり

「間違えたくない」

と思ったりします。
それは誰かに迫られたからではなく、
生活の中での経験や
心と体の自然な成長で、
それは誰にでもあることです。

発表会後、
ある生徒のお母さんと電話をしていて

「練習不足だし、
本番でたくさんつっかえたりしていたけれど、
そんな事気にせずに楽しんで弾いている我が子を頼もしく、
すごいなと思いました。
いつか、自分で気づく時が来るはずだから、
今はこれでいいんだよな、と感じます。
それを、親は待っていればいいんですよね、
それが、大切なんだな、と思います。」

と、穏やかな声で伝えてくれました。
こんなあたたかい眼差しの中で
ピアノが伸び伸び弾けるっていいな、
なんか、うらやましい!
とも思いました。

そして、
電話越しにお互いの思いが重なっているのを感じ、
とても嬉しい電話の時間でした。
この電話の最中、
この日レッスンじゃない生徒が
教室のドアを開けて

「先生―!」

って元気な声で入ってきて、
何事かとびっくりしていたら、
発表会で撮った写真を渡しに、
わざわざ持ってきてくれたんです。
発表会が終わった後の余韻が
生徒の中にも親の中にも
ホカホカと残る数日間。
写真と一緒に生徒の興奮も受け取りながら、
嬉しい電話。
この時間、2重に嬉しい気持ちになってしまいました!

 

発表会記録⑤

『パン!』

2部のYwaiシスターズは、
教室近くのパン屋さん

「Ywaiベイク」

を営む生徒さん姉妹と
パン屋を愛する仲間で
結成されました。

パン屋さんはうちの生徒たちの
たまり場、憩いの場。
お金持ってないのに、
レッスンの帰りにパン屋さんとの
おしゃべりだけに行く子もいるし。

うちの息子の
「1人ではじめてのおつかい」
も、このパン屋さん。

そんな生徒たちを
いつも笑顔で迎えてくれるパン屋さん姉妹。

今回の結成は、
前回の発表会のプログラム

「ぐるぐるピアノ」

の演奏を見て、
パン屋さん姉妹が感じた

「楽しすぎる!私もやりたすぎる!
むしろ、踊りたすぎる!」

という衝動がきっかけになりました。
1つの音楽を通して自分たちの心が動いて、
そして実現させる。
真似ではなく、
違うものなんだけど、

「音楽って楽しい!」

の思いを引き継いで
こうして今回のプログラムにつながりました。

「演目の内容が1部向きだったかねえ。
お客様置いてけぼりだったよね(笑)」

という少々の反省はありつつ・・(笑)、
いい大人がみんな全力。
最後の決め台詞

「パン!」

が決まらなかったのもご愛敬。
こんな大人がいてもいいよね!
ああ、楽しかった!
シスターズの仲間募集中!

またやりますよ!

発表会記録④

『ルルル』

たねまきの生徒ではない子がひとり、
うたのたね(日野のたねまきでうたをうたう会)
に来てくれていました。

既にうたのたねに来ていた生徒のお友達です。
詳しくは書かないけど、何かと色々と奇跡的な、
いや・・運命的なつながり。
たねまきの生徒が3人。その子も入れて、4人。

「合唱って聞いてたのに・・たったこれだけの人数なの?」

って初回の練習では半ば、あきれたような、怒っているような、
残念なような子供たちでした。

ところがいよいよ本番前の最後の練習で

「今日で練習は最後。
本番が終わったら、うたのたねはおしまい。
でも、また、うたいたい人がいたら、また、うたのたねやるよ。
それに、本番でうたったら、(私もやりたいな!)って思う人がいて、
メンバーも増えるかもしれないし!」

と、子供たちに、終わってしまう悲しさ、寂しさだけじゃなくて
「希望」を与えたかのように思えた私の発言でしたがまさかの・・・

『増えるのなんて、いや!!』

『うん!やだ!!』

『増えなくていい!』

『増えるのもいやだし、減るのもいや!』

だって・・・!!(うそー!!)と私はびっくりでした。
うたのたねの本番を観て、
うた、いいな、やってみたいな。
と思ってくれた生徒さんや親御さんが、
これを読んで【ガーン】となっているかもしれないので説明しますけれど、
絶対、メンバーが増えてくれたら、
それはそれで、喜んでちゃんと受け入れる子供たちです。
練習の時も、違う子供がうたのたねに遊びに来てくれて
何人か出入りがあった時だって、すごく楽しんでいました。
いまだに、
「○○ちゃんが来てくれた時テンション上がったなー。」
って言ってるし。
だから、大丈夫なんです。
興味があったら、心配しないで来てください!!

「増えるのも減るのもいや!」と言ったのは、
ここまでの道のりの中で4人が深くつながり、充実した証の言葉でした。
これ以下でも以上でもなく、今この時がとんでもなく充実している、
ということの表現。
それを、子供たちのなかにある言葉を紡いで出てきた言葉。
シンプルだけど、これ以上にぴったりの言葉ってあるでしょうか。

その4人の本番でした。
前日の最後の練習の話し合いで、
ピアノの前に出てうたうことになった子供たち。
子供たちには

「先生が前にいてほしい!」

と要望されたのですが、

「まぁ、ちょっとやってみようよ。
私は、みんなの後ろから、ピアノを弾いて、うたって、
ちゃんとみんなを見ているから大丈夫なんだから。」

と伝えて、やってみると

「あれ?大丈夫だね。」

ってなりました。
きっとこれ、思いが「つながる」前だったら、
だめだったんだろうな、不安だったろうな、と思います。
今の私たちだからこそ、
私は子供のたちの背中を見ながら「大丈夫」と思えるし、
子供たちは私の顔を見なくても私を感じ「大丈夫」と思える。
それでもなんだか、4人で前に出ていて、
私は後ろでちょっと寂しくて、

「最後の、(ルルル・・・)って歌うところだけ、
みんな、私の周りに来てほしいんだけど。」

とわがままを言ったら、

「えーしょうがないなーいいよー。」

と承諾していただけました。

それで、本番。
「ルルル・・・」で私の周りに来てくれた子供たち。
こうやって集まったら寂しくなくなるって思ったはずなのに

「もうこれで終わっちゃう。」

の思いや、今までのいろいろがこみあげてきて、
ものすごく寂しくなってしまいました。
それに、みんなの目を見たら、
みんなの目も寂しそうに見えちゃって。
うたが終わって、ピアノの最後の音を出すのも、
終わりたくなくて、震えて寂しくて。
誰がはじめに泣き始めたのか、
気付いたら子供も私も泣いちゃっていました。

こんな思いになるなんて。

でも、会場にも何かが伝わって
「良かった。」「泣いちゃった。」
って言ってくれる人もいました。
泣かせればいいとか、泣けばいいとか、そういうのではなく、
泣かなくてもいいし、泣いたっていい。
心が動いていたかどうかは、本人にしかわからない。

私も含めて5人のつながり、
そして、見て、聴いてくれた人とのつながり。

発表会記録③

2019.12.22レパートリー発表会

今回の発表会、私にとっては
『思いがつながる発表会』でした。
いくつかのエピソードを記録にしました

発表会当日
たねまきのピアノで早朝練習をする生徒さん2人の姿がありました。
2人の連弾は全然、仕上がってない。
でも、2人の力で何とかする。
私はリビングで発表会の支度をしていて、教室には2人だけ。
扉を挟んで教室から聴こえてくるピアノの音が途切れる。
しかも一度止まったら、なかなか弾き始めない・・・。

教室に入って口をはさみたくなる気持ちを抑えて、
次、どうするのかを待つ。

また音が鳴るのを信じて待つのが、だいじ

と思って、2人に任せていました。
未完成のままに時間がきてしまったので
あとは会場の練習室に生徒2人で張り付いて
どこまでできるか。
いよいよ私はもう実質的に何もできないし
知ることもできないので、
信じるだけです。

そして本番。
リハーサルの時にもどうしても合わなかった
最後の「レ」の音を2人で合わせて弾くところ・・・

ぴったり合った!!

曲も、朝とは比べられないぐらいに
2人の心が合って、仕上がってる!!

「不安で・・・。」

とつぶやき、出演も見送ろうかと前日や当日の朝
どんよりしていた本人たちも、

舞台から帰ってくると笑顔!

抱き合って喜びました。
本番が一通り終わって、
2人の体の力がふっと抜けた時に出てきた言葉は

「次も一緒に連弾したい!」

でした。

最後の音「レ」は、
リハーサルの後に2人で練習室にこもって話し合って、
たくさん音を出して、
どうやったら合うのか試行錯誤していたことも
教えてもらいました。

当日の2人は間違いなく全力でした。
学校も学年も違う生徒同士の心と思いがつながっていく。

レパートリー発表会記録②

発表会に参加してくれた生徒さんが、
レッスンじゃないのに
わざわざ来てくれて、
現像した写真をたくさんプレゼントしてくれました!
しかもメッセージつき!

昭和生まれだからなのか、
今はデータの時代ですが
こうして写真を手に取ると、
幸せ感や嬉しさが倍増する気がします

何度も見返して、発表会を思い出して、
胸が熱くなる~~~!!

手作り小道具♪

生徒さんとの4人の連弾で使う小道具

ステッキを手作りしてみましたー なんか、いい材料ないかなー

seriaをウロウロ

持つところは編み棒
それにキラキララインテープを巻いて
先っぽは
お風呂で体を洗うスポンジ…笑
ふわふわで色合いがかわいい
と思ってつけたけど、
我ながらいい感じです!

生徒さんが来た時に貼るシールも
いくつか購入して、
さっそくレッスンの時に置いておいたら
3年生の生徒さん同士で
「新しいシール!かわいいー!」
って盛り上がってくれました(^^) 発表会のプログラムの発注も本日済ませ、
準備も追い込みです * *

今年のレパートリー発表会

↑前回のピアノコンサートの記念品のクッキー🌟

 

12月22日(日)はレパートリー発表会!

ピアノ教室たねまきでは、年に2回、ピアノ発表会があります🎹

6月に開催したピアノコンサートとは、何が違うの❔というと・・

大きな違いは、ピアノコンサートがある程度講師による選曲📖(生徒が選曲に強い希望がある場合はこれに限りません)で、発表会に向けていつもよりもじっくり時間をかけ曲に向き合うのに対し、

レパートリー発表会では自分の好きな曲🎵を弾くことができる❕そして、レッスンではやってないけど家で好きで弾いている曲、レッスンの中で弾いた好きな曲、得意な曲、クラシックに限らず新しく取り組んでみたい曲、過去の発表会の演奏で納得できなかった曲をもう一度弾いてリベンジ❕など、レパートリー発表会の挑み方は生徒さんそれぞれです。なので、レパートリー発表会のプログラムは本当に多彩✨

ピアノコンサートは大ホール🎼スタインウェイの一流のピアノ、演奏用の音響・照明設備などなどで、「本物の体験」をする機会になるのですが、

レパートリー発表会は小ホール🎼ピアノのメーカーやサイズも違うし、設備も全く違います。
でもその中で、大ホールの発表会での環境との違いに気づき、その違いを実感する中で、その時その場所でそのピアノでどんな音を奏でるのかを考える機会になります。

小ホールの方が、なんだか楽しいし好き😄という生徒さんはたくさんいます。

前回は特にそうでしたが、アットホームな雰囲気で、演奏者と聴衆の距離感(実質的なことも、内面的にもそうだと思います)が近く、泣いたり笑ったり、舞台上と客席が相互作用して、大ホールの時にはなかった、なんとも言えない小ホールの発表会ならではの空気があります。
大ホールも小ホールも、どちらもそれぞれ、良い場所です✨

お盆のレッスン🌞

ほんと、、暑いですね☀️
子供たちが夏休み中も
教室はお休みなしでやっていますが、
お盆で帰省する生徒さんが多く、
いつもよりレッスンとレッスンの間にゆとりが。

その合間を利用して、
6月後半にやった発表会のCDの編集、ダビング。

いつも生徒さんたちに愛されているメダカ水槽の掃除。

お花の手入れもしていました。

発表会で生徒さんたちにも渡した
オレンジのカランコエ
(生徒さんのお母さんが名前教えてくれた🌸)も、
ちゃんと手を入れてお世話していたら
暑さにも負けず、ずーっと満開‼️


生徒さんたちのお花も、綺麗に咲き続けてくれていると嬉しいなぁ😊

 

子供とたねまきしたひまわりも咲いた!

ミニ田んぼも、元気!

母の日にもらったカーネーションも、まだまだ咲いてる!

 

CDは、発表会の参加人数が多くなったので
今年から2枚に分かれています。
初めの発表会は8人だったのが、なつかしい😢

ダビングしながら、
生徒さんたちの発表会での演奏を
何度も聴いています🎹🎵

しかし!
もうレッスンでは次の発表会に向けて、
選曲や練習が始まっています📓📖📒📕📚

次はレパートリー発表会。
自分の弾きたい曲が弾ける発表会です!

テレビアニメのあの曲を弾きたい子、
いつかの発表会のリベンジに燃える子、
お友達との連弾に挑戦したい子、

みんなワクワクがいっぱい!

昨日来た生徒は、
夏休みの作文の相談もしてくれました笑
夏休みの宿題、そろそろ追い込みですね。
がんばれ、みんな❄️🍧🍉🍨🍦❄️

 

発表会、無事終了しました♪

『今日のコンサートのテーマは「楽譜と音の間にあるもの」。小さなピアニストたちは、大好きなお父さんやお母さん、大好きなおじいちゃんやおばあちゃんたちの前で、がんばって弾きます。本番はドキドキするけれど、みんなが笑顔になってくれたら、それは、とってもうれしいことです。

お兄さん、お姉さん、大人のピアニストも、やっぱりドキドキしています。そして「自分の音」を探しています。楽譜にあるたくさんの音符が、どんなふうに生きていたいのかを、考えています。

音楽には、目には見えないことがたくさんあります。だから、ちゃんと自分で考えたり、感じたりして音にします。音楽を聴くのは、きっととっても楽しくて、ほんとうはかんたんなことです。でも、見えないものを見ようとしないと、楽しくないかもしれません。

楽譜と音の間にある「目には見えないもの」を探せたら、今日はみんな、きっと楽しい一日になります。
36人のピアニストの演奏を、最後までどうぞお楽しみください。』

これは、発表会の冒頭、生徒さんが影マイクで言ってくれた始まりの言葉です。前回の発表会のテーマは「演奏する人と聴く人がひとつになる発表会」でした。今回は、「楽譜と音の間にあるもの」。

「みる」という言葉は、変換すると、「見る」「観る」「診る」「看る」「視る」とたくさん候補が上がります。

「見る」というのは、そのままのことで、単純に、「見る」ということ。「あの子今、音間違えたな。」「一回も間違えなかったな」「変な座り方だな。」とか。日々のレッスンで言えば、「時間通りにレッスンに来たな。」など。

「診る」のは、その人の内面を受け取って、直接見えないところのいろいろな可能性を想像して、診る。
「ピアノの技術を向上させる」のはもちろん私たちの仕事のひとつですが、「生徒を診ていく」ことも私たちがしていくべきことのひとつです。「音が変わってきたのはなんでだろう。」「この子の気持ちがのってこないのはなんでだろう。」日々のレッスンもそう、発表会もそう。生徒さんたちと向き合う中で、一番必要な「みる」だし、一番難しい。目だけじゃなく、自分のいろいろなところを総動員して見ようとしなければ何も見えません。内面の声を聴き間違えてしまって、後からハッとすることも少なくありません。

冒頭の原稿では、「音楽を聴くのは本当は簡単なこと」としましたが、きっと心が真っ白で、純粋だったら、本来は簡単なのかもしれないと思うんです。でも人間、なかなかそうはいかないとも思うのです。だから、見ようとしないと見えてはこない。簡単だけど、難しいって思います。

生徒さん自身からも、生徒さんのお母さんたちからも、当日会場で私たちに伝えきれなかったたくさんの思いを、発表会が終わってから、教室へのLINEや電話で聞くことができました。

(↑発表会中の無料託児をしてくれた保育士さんとも一緒に☆)

それぞれの生徒さんたちの背景にあるものはみんな違います。

だからそれぞれの思いがそれぞれにあって、とても一言ではまとめられない、というのが正直なところです。

でも、みんなの感想が「上手」「下手」という見る視点だけに立たずに、「我が子を診る」「相手を診る」視点があって、とても嬉しかったです。

私だけじゃなく、そんなふうに見てもらえて一番嬉しいのは、他のだれよりも、生徒さん本人ですね。