1年間ありがとうございました!

立川校はもう、今年のレッスンは終わりました。日野校のレッスンも、残りあと1日。発表会が終わって早々、もう『次の発表会はこれ弾きたいの!』と自ら楽譜をもってきたり、YouTubeの動画で探してきたりする生徒さんが続々。みんな、やる気がすごい!

私がずっと、大切にしてきたこと。それは、子供たちの意思を育てることです。自分でやりたいことを見つける、こんな自分になりたい、こうしたい、と意思を持つこと。そして、それを伝えられる人になってほしい。

というよりも、人はそういう力をもともと持っているんですね。だから、それを奪わないようにするだけ…といえば、簡単そうなのですが、それがちゃんと実っているかどうかわかるようになるのは、時間がかかることです。
5年目にして、それがだんだんと目に見えてきたような。

今年も1年ありがとうございました!発表会や一年間のお礼で、生徒さんたちからいろいろいただきました😊

村野

 

今年の発表会の一コマ


日野校の、4名の出演者のグループで発表会に出たMちゃん。本番、1曲目の最後の音で、なかなか右手の和音が探せません。やり方を変えて、少し前に戻ってやり直しても、やっぱりいつもと違う鍵盤に指が吸い寄せられる。何回も、何回も、何回も。

Mちゃんの背中を見守りつつ一瞬「Mちゃんのそばに行って、音を教える」という選択肢が私の頭をよぎりましたが、会場にいるお客さんと、お父さん、お母さんを見た時、そこにあったのは、開場にいるみんなが前のめりになって、「がんばれ!!」って応援する空気。『Mちゃんは今、ひとりじゃない、みんなだ!』

それに、Mちゃんの強さは、今まで一緒にレッスンで過ごしてきたなかで知っています。“私が行かなくても、Mちゃんは大丈夫”と確信して、私もみんなと一緒に「がんばれーっ!シ、レ、ソ・・・!」と心の中でMちゃんの背中に向かって叫びました。

とっても長い時間に感じたけど、ピリリと嫌な空気なんかじゃなく、みんながひとつになって応援しているあったかくて熱い空間が不思議でした。緊張の舞台で、諦めないで、最後の音と向き合って、たねまきの発表会史上最長時間、音を探そうとがんばり続けられることのすごさ!だからこそ、会場のみんなもひとつになって、あんな空気になれたんだと思うし、2曲目に入ったときには、ちゃんと集中できていたことも、かっこいい!

そんなことを、伏し目がちで肩を落とすMちゃんに発表会当日伝えたけど、それでもやっぱり落ち込んでいるような気もして、発表会が終わってMちゃんがレッスンにやってくるまでの2日間、Mちゃんは、ぐっすり眠れたかな・・ごはんおいしく食べられたかなー・・と、私はMちゃんのことが気がかりで、頭がぐるぐる(笑)

レッスンに来たMちゃんに、発表会が終わってからずっと心配していたことや、土曜日の発表会が、私にとっては100点満点だったこと、伝えたかったたくさんのこと、ほぼ一方的に思いのたけをありったけ語りました。そんな私の話をひとしきり聞いてMちゃんは「たくさん音を探して頑張ったけど、結局みつからなかったから、最後らへんはあきらめたんだよ。」とか、「2曲目の時、最初はちょっと、あーぁって思いながら弾いてた。でも、後半は大丈夫だった!」と。Mちゃんなりにいろいろ思いながら弾いてたこともわかりました。

さて、Mちゃんのレッスンの後に来る次の生徒のKちゃんは、Mちゃんのお友達で、発表会でも同じグループ。Mちゃんが帰る少し前に教室に来たので、教室には3人がそろいました。私がKちゃんに「ねえねえ、発表会の時さ、Mちゃんの最後の音の時さぁ、、」と言いかけたらKちゃんがかぶせぎみに、私とMちゃんに「そうそう!がんばれぇぇぇ~!・・・う~~ん・・がんば・・はー・・がんばれがんばれー!!って、すごいずっと思ってた!!」と身振り手振りをつけて伝えます。
私も「そうそう!さっきその話をしてたんだよちょうど!私も、うしろでずっと応援していたから、やっぱりみんな、おなじ気お持ちだったよね!なんかさ、がんばれぇーっうーんっって思いすぎて、おしりから何かでてきちゃうんじゃないかというぐらい、Mちゃんだけじゃなくて、みんなふんばってたよね!!」と言うと、MちゃんもKちゃんも大爆笑。Mちゃん、ここ1年で一番元気に「さようならー!」と言って帰っていきました。

レッスンのあとにMちゃんのお母さんと電話したら、お母さんもやっぱりあったかい気持ちでMちゃんを見ていました。いつもみたいに弾けなかったね残念だったねじゃなくて、あれだけがんばれるのはすごいね、って、お父さんもお母さんも。あと、発表会のCDにするとき、編集して音をきれいにつなげることもできるけど、そんなことはしないでそのままがいいね、と。がんばったあの瞬間に無駄はなかったし、なによりもあの時間の中にMちゃんがぎゅっと凝縮されていたんだもの。
だけどお母さんは「でも、あの瞬間にあそこにいた人には伝わるけど、CDで音だけになったらあの場にいなかった人にはどう思われるかな?」ってちょっと心配していました。確かに・・・!!あの空気感は、その場にいないとなかなか伝わらないかも。だけど・・たねまきに通っている生徒さんや、お父さんやお母さんなら、きっといろいろ想像して、あったかい気持ちで音を受け取ってくれるに違いない。

ピアノを通して、その人の内面、いいところがくっきりと見えてくる。ずっと見てくれている人、応援してくれているひとが、あそこにも、ここにもいる。それに気づける発表会。

私までなんだか心がポカポカうれしくて、電話を切った後に、夕飯のちくわの磯部揚げを作りながら、なんだか涙がぽろぽろ流れる不思議現象。息子が「ママどうしたー?」って心配してくれました。

発表会が終わりました

コロナ禍での発表会、対策を講じながら、みなさまのご協力のもと、なんとか開催できました。

発表会って、生徒さんにとっても特別なものだと思いますが、私にとってもやっぱりすごく特別だな、と改めて感じます。

私も昔は出演する側でしたが、今こうして主催する側になってみると、また違った発見がたくさんあるんです。

しかも、発表会だからってその発見はいつも同じとは限りません。

生徒さんにとって今回の発表会、あるいは発表会に向けての日々のレッスンの中に、なにか変化や新しい発見や気付きはあったかな?

今回の発表会は、観客席の使用率を20%に抑えるために、全部で9グループに分かれてのプログラム構成でした。

出演者3名だけのグループもあります。

これが、ある意味では不安材料。

あっさりと終わりすぎちゃうんじゃないかな?
「発表会に出た」というだけになって、充実できない生徒さんがいたりしないかな?
物足りなく感じるかな?

なんて心のどこかで思っていたのが正直なところ・・ですが、
終わってみると、あのチャボヒバホールには今日ぐらいの人数がぴったりだったね、という声や、
少人数だったからこそ、聴く方もひとりひとりの演奏に入り込めた気がする、という前向きな声もいただき少しほっとしました。

ねばねば

発表会前最後のレッスンが続きます!
今日来た生徒さんから、大きい長芋いただきましたー!1本まるまる持ったのは初めて!!でかー!!重ったー!!元気いっぱいって感じの長芋を見ていたら、さっそく食べなきゃ!ってことで夕飯は山芋づくし(·∀·)ニヤニヤ。

とろろごはん~、山芋を繋ぎに使った揚げ物~、あと、片栗粉をまぶして揚げたのり塩味の揚げ山芋は、野菜嫌いな息子も「この白いやつ、うま!」でした♪明日は生徒さんオススメの山芋ステーキも試さねば!

美穂子さんと

神保町ブックハウスカフェさんで、宮島美穂子さんの絵本原画展がありました。会場は1万冊の絵本が並ぶ本屋さんで、小さな子供から大人の方まで、みなさんのんびり絵本の世界にひたっている、とっても素敵な本屋さんでした。そして、天井の絵がかわいい!

美穂子さんは、いつも大ホールで行う発表会のプログラム表紙絵を描いてくださっています。日野校の玄関と教室内、立川校の教室内にも絵を飾らせてもらっているんですよ。

「もりのしょうぼうだん」の絵本を買いに来たはずですが、美穂子さんの絵があしらわれたポーチやマスク、ポストカード…どれもかわいくて、絵本だけじゃなくあれこれ買っちゃった!絵本は、日野校の待合室に置いておきますね。ピアノのレッスンを待つ間、生徒さんに、たくさん読んでもらいたいなぁ~

のぞき見!先生の休日

はじまりました!
ピアノの先生の休日!(村野篇)

誰も知りたくないかもしれませんが笑

最近ハマっている、こぎん刺し!
青森の伝統工芸なんですよ。
暇さえあれば、チクチクチクチク…。

何時間でも。

アオモリンクっていうお店が赤坂にあって、青森で自然素材で染められているというこぎん刺しの糸や生地があると知って買いに行ったり。ユザワヤに買いに行ったり。コロナが終わってから、青森へのこぎん旅行の計画をたててみたり。

楽しい手仕事をみつけられたおかげで、スマホゲームをやめられました。そして、ピアノを弾く手もとまってしまったという…(;-;)
それと、酵素風呂にも通い始めました。米ぬかのなかに入って、まさに漬物気分。水分と一緒に悪いものも出して、デトックスが止まりません!

青森への憧れとこぎん刺しへの思いが強すぎて、生徒さんのお母さんたちにもつい話しちゃうのですが、そこで発覚する『実は私、青森出身なんです♪』という生徒さんのお母さんの新事実!いつか青森に行って本場のこぎんを見て、青森にひたって、青森トークができるのが楽しみです…!

小さい音

Rくん小学1年生。

レッスンに来て、楽譜を開くと同時に

『先生、あのね、最後のこの音、小さく弾きたいのに、小さい音が出ないのー。』と。

まず、Rくんのなかにある
「こういう音が出したい」
という思いがあることが素敵!

そして、そのために、
きっといろいろ試してみたんだろうな。
試行錯誤してみたけど、
なかなかうまくできなくて、
先生に聞こうと思って、
レッスンが始まるなり言ってくれたんだろうな~。

音の強弱は何で決まるかといえば、打鍵のスピードが大きく関係しています。
ピアノの構造から話すのは難しいし、
簡単に、ゆっくり指を下ろせばおっけー。
と、答えを渡しちゃうのももったいない。

子供も大人も、なにか疑問を持った時は、
ふかーく物事を吸収できるチャンス!
だからあえて遠回り。

「電車の話をするよ。まずは、新幹線ね。新幹線は、はやいか、おそいか。」

『はやいよ!ビューーーン!』

「そう。ビューン!じゃあ、新幹線は、はやい。新幹線に比べたら、普通の電車は?」

『新幹線よりゆっくり。ガタンゴトン!』

「リニア知ってる?リニアは、なんと、新幹線の2倍もはやい!この間、山梨のおじちゃんが言ってたの。なんと、山梨から東京まで20分ぐらいだって!(本当かどうかは不明)」

『リニア、はや!』

「さあ、では、リニアのはやい手になって、先生がピアノを弾きます!」

(手を早く下ろすと大きい音が出た)

『でっかー!』

「さあ、次は新幹線ぐらいね。」

(さっきよりは小さい音になった)

『あ、音が小さくなった?かも?じゃあ、ぼく電車の音ひいてみる!』

Rくん、電車の手になってゆっくり手を下ろして弾いたら、、、

『うおー!小さい音になった!』

気づいたね!

「そう!そうなの!大きい音がほしかったら、力を込めるんじゃなくて、はやくおろすこと。指を支える少しの力は必要だけど、筋肉ムキムキの力はいらないよ。必要なのは、はやいスピード!小さい音がほしいなら…?」

『ゆっくぅーりーぃ…』
(と言いながらまた、Rくん、ゆっくり手をおろして何度も弾いて試していました。)

新幹線の例えが最もよかったかと言われたらわからないけれど、それぞれの生徒さんに合った遠回りの引き出しをあけて、イメージの世界の中で想像して、体験して、理解を深めることに繋げています。

調律

村野が絶大なる信頼を寄せる梶さんによる、立川校ピアノ調律~。鍵盤があっという間に取り出されて、中が丸見え┃•́ )ジー

その日の午後担当だったゆみこ先生から、ピアノ、とってもいいです!とすぐさま連絡があり、その週にレッスンだった大人の生徒さんさんは、音が全然ちがう!わかります!と喜んでいました♪生徒さんも、先生も、そして、ピアノも喜んでいます!

梶さん、ありがとうございましたー!

マカロン

日野校土曜日レッスンのKちゃんが、マカロンを持ってきてくれました!マカロン大好き~!

お目当てのマカロンの為に東京駅まで買いにいくし、マカロン目指して京都に行ったり。

最近はマカロンのための遠出ができなかったので、目がキラキラしちゃいました!

Kちゃんからもらったマカロン、どれもおいしかったけど、特にひとつ『むむ!』とうなるほどおいしくて、これ何味かな?とパッケージをみたら、「チョコバナナ」って書いてありました笑。34歳、好みの味のラインが小学生並みなのかも…

レッスンスタート!

今日からレッスンスタート!の、笑顔がかわいすぎる年長さんのYくんからお菓子のプレゼント♡

心のこもった、お手紙も!体験レッスンからしばらく時間が空いたけど、やったことはちゃんと覚えてくれていてびっくり!

先生のことは、覚えてた?ってきいたら、『わすれちゃってたぁ~』ってすごいかわいい笑顔で答えてくれました笑!そういう素直なところが、かわいいのよー!これから一緒に10年15年。よろしくね(*^^*)