楽譜によって演奏は変わる

子どもが寝てからノクターン17番の楽譜を読み比べ。
真逆といえる楽譜2冊をあえて読み比べてみました。
・・・・・・。
おぉ、予想以上に旋律も強弱もリズムも指使いも異なっています。
楽譜に忠実に弾いたとしたら
ものすごく違った演奏になるでしょうね。
全音(右)のほうが、誰が決めたかは謎ですが・・指使いが細かく書かれているので
弾きやすいこともあるし
パデレフスキ(左)は自筆譜にある程度忠実なので
信頼できる要素は多い。

なにかに偏らずに様々な楽譜を読み比べると
「あ、ここはこの版(編集者)のこだわりなんだな、何か意図をもっているのかな」とか
「このフレージングは気が付かなかった」などと思い
見えなかった新しい旋律が浮かび上がることもあるんです。
あとは、それぞれの版の気に入った部分を取り入れて弾くことも。

読み比べの楽しい世界、生徒にも少しづつ伝えていきたいと思います。

村野